胃内視鏡検査

Gastroscopy

胃内視鏡検査の特徴

01

口から内視鏡を挿入し、
消化管を直接観察

食道から胃、十二指腸まで、消化管内部の粘膜状態をリアルタイムで確認できます。微細な病変も見逃さない高解像度カメラにより、潰瘍やポリープ、早期がんの発見が期待できます。画像はモニターに映し出され、医師が詳細に観察しながら診断を進められるのがメリットです。

02

細いスコープを使用し、体への負担を軽減

外径約5mmの細径スコープを採用し、咽頭反射を最小限に抑えています。従来の内視鏡と比較して挿入時の違和感が大幅に軽減されるのがメリットです。検査への不安が強い方や、過去に苦しい経験をされた方も、安心して受診いただけます。

胃内視鏡検査で見つかりやすい病気

がんの早期発見

  • 胃がん

    日本人に多いがんの一つで、初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると体重減少や貧血、黒色便などが現れます。内視鏡検査により、微小ながんも発見できる可能性が高いため、定期的な検査をおすすめします。

  • 食道がん

    初期段階では無症状のことが多く、飲み込みづらさや胸部不快感が現れた時には進行している可能性があります。内視鏡により、粘膜の色調変化や凹凸を発見できれば、早期治療につなげられます。喫煙や飲酒歴のある方は、特に積極な検査をご検討ください。

  • 十二指腸がん

    発生頻度こそ低いものの、初期には自覚症状がほとんどありません。そのため、腹痛、貧血、体重減少といった他の多くのがんでも見られる症状が現れたときには、病状が進行しているケースが少なくありません。しかし、内視鏡検査を受けることで、症状が出る前の早い段階で異常を発見することが可能です。

炎症性疾患など

  • 胃炎

    ピロリ菌感染、薬剤、アルコール、ストレスなどにより胃粘膜に炎症が生じます。急性胃炎は激しい痛みを伴いますが、慢性胃炎は症状が軽微なことも多いのです。内視鏡により炎症の程度や範囲を正確に評価でき、適切な治療方針を決定できます。

  • 胃潰瘍

    胃壁が深く傷つき、筋層まで達する状態です。空腹時の痛みや吐血、タール便などが特徴的となります。内視鏡により潰瘍の深さや活動性を評価し、悪性の有無も確認可能です。ピロリ菌除菌により再発予防も期待できます。

  • 逆流性食道炎

    胃酸の逆流により食道粘膜に炎症が起こり、胸やけや呑酸、咳などを引き起こします。内視鏡により食道粘膜の発赤やびらんの程度を確認可能です。生活習慣の改善と薬物療法により、症状改善が期待できます。

その他の症状・異常

  • ポリープの有無

    胃ポリープは良性であることがほとんどですが、サイズや形によって将来悪性化するリスクは異なります。内視鏡による詳細な観察と組織検査(生検)により、良性か悪性かの確定診断が可能です。その結果をもとに、その一部の組織の切除や経過観察の必要性を判断します。

  • 出血の確認
    (吐血・黒色便など)

    吐血や黒色便といった症状がある場合、内視鏡検査によって上部消化管(食道・胃・十二指腸)のどこから出血しているのか、原因と場所を特定できます。活動性の出血を認めた際は、その場で内視鏡的な止血処置を行うことも可能です。貧血の原因を調べる上でも重要な検査となります。

  • 原因不明の腹痛

    腹痛の原因が、胃や十二指腸の潰瘍、腫瘍、炎症といった器質的な疾患にあるのかを直接確認できます。内視鏡で得られた所見と、心因性などの他の要素も考慮しながら総合的に評価し、診断を確定することが可能です。

  • 胸やけや吐き気

    食後の不快感や空腹時の胸やけ、吐き気といった症状は、消化管の機能異常や炎症が原因の可能性があります。内視鏡でその原因(逆流性食道炎など)を特定し、適切な治療へと繋げます。機能性ディスペプシアの診断にも有用です。

主な検査・治療内容

上部消化管内視鏡検査(経口)

口から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸を観察する標準的な検査です。高画質の画像で微細な病変の発見に努めます。検査は迅速に行いつつ、苦痛を軽減できるよう丁寧な操作を心がけております。

組織検査(生検)、ピロリ菌検査

検査中に疑わしい部分が見つかった場合、その組織を少量採取して詳しく調べる「組織検査(生検)」を行います。これにより、がんの確定診断や炎症の程度を評価できます。また、同時にピロリ菌の感染も確認し、除菌治療が必要かどうかを判断します。

ポリープ生検、止血処置

ポリープが見つかった際は、組織を採取して良性か悪性かを鑑別します。また、潰瘍などから出血が見られる場合には、止血剤等による止血処置を行います。
※ポリープの状況によっては、重症の場合はすぐに病院を紹介します。安全性には十分配慮しています。

胃内視鏡検査の流れと注意点

  1. 01

    検査前日(ご自宅)

    • 前日の夕食は遅くとも夜21時までに済ませるようにしてください。
    • 消化の良いものを食べてください。(昆布、ワカメは食べないでください。)
    • 日頃服用している薬の服用に関しましてはご相談ください。
  2. 02

    検査当日(ご自宅からご来院まで)

    • 検査当日の朝食は控えてください。
    • 検査当日の朝はコップ一杯の水は飲んでいただいても大丈夫です。
    • 検査ご予約時間の5分前までにご来院ください。
  3. 03

    検査前(ご来院後)

    • 受付を済ませて、診療室へお入りください。
    • 胃の中の泡をとる水薬を飲んでいただきます。
    • 喉の麻酔をします。
  4. 04

    検査中

    • 内視鏡を口から胃へと進め、胃の内側を観察します。

    生検(生体検査)について

    内視鏡検査時に胃粘膜から直接組織を採って調べる「生検(生体検査)」を行うこともあります。痛みはほとんどありませんが小さな傷ができますので、当日はアルコールや刺激物の摂取は避けてください。

  5. 05

    検査後(ご帰宅まで)

    • 検査結果をお伝えします。
    • 鎮静剤を使用した方は、院内のベッドで少しお休みいただきます。
    • 生検の結果は10日から2週間かかります。後日結果を聞きに来てください。
  6. 06

    検査後(帰宅中・ご自宅で)

    • 検査後1時間30分は食事をお控えください。それ以降は、いつも通りの食事をとっても問題ございません。
    • 生検(生体検査)をした場合は、当日の飲酒はお控えください。

胃内視鏡検査の推奨

若年層における胃疾患が増加傾向にあります。不規則な食生活やストレスにより、20-30代でも胃潰瘍や慢性胃炎を発症することがあるのです。ピロリ菌感染は若いうちに除菌することで、将来の胃がんリスクを大幅に減らせます。家族に胃がん患者がいる方、胃の不調を繰り返す方は、早めの検査をお勧めいたします。

よくある質問

Q
胃カメラは苦しくないですか?
A

極細の内視鏡の使用や喉の麻酔により苦痛を最小限に抑えております。個人差はありますが、多くの方が想像より楽だったという感想をいただきます。

Q
鎮静剤は使えますか?
A

当院では鎮静下での検査はしておりません。

Q
検査前に食事制限はありますか?
A

前日夜以降の絶食が必要です。当日朝の水分摂取も制限されます。詳細は検査予約時にご説明いたします。

Q
ポリープ切除も同時にできますか?
A

診断的生検は可能ですが、治療的切除は設備の整った専門施設をご紹介しております。

Q
検査後はすぐに帰れますか?
A

生検後に止血剤を使う場合があります。その際はしばらく院内で休んでいただきます。使用しない場合はすぐにお帰りいただけます。